薬物乱用防止啓発連携 DARPプロジェクト
Drug Abouse Resistance Promotion(DARP:ダープ)プロジェクトと称します。
本プロジェクトは、青少年に対して、薬物乱用防止啓発を実施するにあたり、関係機関が相互に連携することによってより教効果の高い『薬物乱用防止教室』推進のためのプログラムを開発する目的として発足しました。
関係機関は図のとおりです。
DARPプログラムの特徴
- 1.
- 薬物の専門家である薬剤師と、防犯の専門家である警察職員が、それぞれの専門性を生かす。
- 2.
- 教育の専門家である教師が積的に関与できるようにする。
- 3.
- 新学習指導要領を踏まえた内容とし、科目「保健」の学習との連携を図る。
- 4.
- 薬物乱用を助長する心理的影響について、ケーススタディを用いて生徒の主体的な思考を促す。
- 5.
- ロールプレイングを取りれて薬物乱用の誘惑に対処する方法も扱う。
- 6.
- 視聴覚資料を効果的に利用する。
- 7.
- 教室の時間は60分とする。
DARPによる薬物乱用防止教室のための「連携型プログラム」
学習内容 | 担当者 | 主な働きかけ | |
---|---|---|---|
導入 | ・学習内容を知る | <実施校> ・進行:教師 |
1.BGM『逃がさないで』(Kiroro)を流す中、生徒入場 2.ビデオ『薬物乱用防止広報啓発映像』を上映する 3.薬物乱用問題は生徒に無関係でないことを説明 |
展開 | 1.薬物の害について理解を深める 1)薬物乱用の意味 2)薬物乱用と依存性 3)脳への影響 2.薬物乱用の社会的影響を理解する 1)薬物乱用と犯罪 2)薬物乱用に関した事件・事故 3)社会生活への影響 3.危険な誘いをうまく断る方法について理解する 1)薬物乱用を助長する心理社会的影響 2)誘いに対する断り方 |
<実施校> ・進行:教師 ・ロールプレイング:教師、生徒 <関係機関> ・薬剤師 ・警察職員 |
1.ロールプレイングⅠ『先輩からの危険な誘い』 1)先輩から「疲れが取れる薬」と言って勧められる 2)「ちょっとまって!」と叫びながら、白衣を着た薬剤師が登壇し、薬物の害について説明する 2.ロールプレイングⅡ『痩せたくて…』 1)先輩から「痩せられる薬」と言って勧められる 2)「ピピピー!」と笛を吹きながら、制服の警察職員が登壇し、薬物乱用の社会的影響について説明する 3.ロールプレイングⅢ『親とけんかして…』 1)夜遊びをしている友達から「気分がすっきりする薬」と言って勧められる 2)誘われた時の断り方を生徒にモデリング学習させる |
まとめ | ・自分自身を大切にし、責任ある意思決定と行動選択が重要であることを理解させる | <実施校> ・進行:教師 ・朗読:生徒 |
1.薬物乱用から更正しようとしている少女の手紙『白い粉』を女生徒が朗読する 2.本教室をきっかけにして、薬物乱用問題についてさらに考えていくように伝える 3.BGM『チャンス』(Kiroro)を流す中、生徒退場 |